英単語のびみょうなちがい club(クラブ)とteam(チーム)のちがいについて

教科書学習内容解説ガイド配信を利用されている方から次のようなご質問をいただきました。

「club(クラブ)とteam(チーム)の使い分けがわからない。」

 

それに対する私どもの解答です。

この解答はガイド配信に登録されているみなさんで共有しました。(教科書ガイド配信では、このようなこともやっているんですよ。)

英単語、そのびみょうなちがについての考え方(clubとteamのちがいを例にして)

「ネイティブに聞くのは必ずしもいいことではない。」「だとしたら、どのように確認すればいいのか?」など、教育界最先端までつっこんだかなりかたい話になってしまいました。まぁ、何かの参考にどうぞ


「clubとteamのちがいについて。」次のようなご質問をいただきました。

使われているのは、New Horizon 1年生の教科書です。


「Are you in the judo club?

clubの時はinteamの時はonと教科書に書いてありました。たぶん次のページあたりだと思います。

文科系がclubで、スポーツ系がteamかと思いましたが、judoは、スポーツですよね。どんな部活が、clubで、どんな部活がteamか区別がつきません。

教えていただければありがたいです。

 

よろしくお願いいたします。」


以下、私が書いた解答です。(思っていたよりも長い内容でした。お時間があるときにどうぞ。)

clubとteamのちがいについて


clubはアメリカ英語ではteamと同じ意味でも使われます。

ですが、日本語でいうテニスクラブと、テニスチームのニュアンスの違いはあります。

また英語のclubとteamのニュアンスの違いもこの場合はきっと似たようなものでしょう。

 

例えば、会社企業などで、開発チームやマーケティングチームなどの言い方をします。

このteam(チーム)の語の使い方は、日本語も英語も共通です。

 

 

そう考えると、「チーム」は何か共通の一つの目標を持った人たちの集まり、「クラブ」は趣味や嗜好を共通する個々人の集まりと考えることもできます。

 

そう考えると運動部に「チーム」が好まれ、文化部に「クラブ」が好まれるのは自然なような気がします。

 

また柔道は本質的には個々人が道を究めるものですので「クラブ」があっているような気がします。逆に柔道でも大学の柔道のように団体戦などの勝利を主眼に置く場合やはり「チーム」の方があっているような気がしますよね。


しかし、ここまで話した内容はすべて主観的なことです。

誰か一個人が「クラブ」はこうで、「チーム」はこうだと勝手に定義してはいけないことだと思います。

 

ですから、「クラブ」と「チーム」の違いも私の結論は“どちらも同じようなもの”ということです。

あと、clubはin、でteamがonを教科書が使っているという件ですが、調べてみたらインターネットの検索でこの件に関する説明はけっこうたくさん出てきました。残念ながら納得できるような説明はほとんどありませんでした。

仕方ないので、ここで基本的な考え方ものせておきましょう。

 

「clubはin、でteamがon」

 

確かに教科書(New Horizon 1年)のTool Boxには、in the art clubのようにclubにはin、

on the dance teamのようにteamにはonが使われています。

 


基本的には、「範囲」を表す前置詞がin、「接触」を表す(くっついているときに使う)前置詞がonです。

 My book is on the desk.といえば、本は机の上にありますが、

My book is in the desk.といえば、本は机の中にあるでしょう。

 

I am in Japan.で「私は日本にいる。」なので、「~にいる」という場合inの方が普通でしょう。

 

ですから、部活動にonを使うことによってどういうニュアンスが出るかを考えてみるのがいいでしょう。

 

有名なのは、普通時間を表す前置詞はin, atなのですが、

日付や曜日など「日」の単位のときにはonを使うということです。

 

 

これは私も最近知ったのですが納得しやすい理由があって、「日」の単位の話をする時には、カレンダーが話し手の頭の中にあって、カレンダーの上での話なのでonだそうです。

そうすると野球チームやサッカーチームの一員は、メンバー表の上でのイメージでonなような気がします。ダンスチームなんてもっとそうですよね。

そして例えば、in a(the) soccer teamといえばマネージャーやサポートスタッフなども含み、on a(the) soccer teamといえば選手のこと、そういう使い分けはありそうです。

 

 

ただし、前回例に挙げた開発チームやマーケティングチームのメンバーなら間違いなくinではなくonなのですが、このサッカーチームの例はあくまで私個人の主観です。このような使い分けをしている人もいるでしょうし、もっと別の基準で使い分けている人もいるでしょう。


それでは、本当に正しいことはどうしたらわかるのでしょう?

もしネイティブに聞いたとしても、そのネイティブ自身の主観があります。

参考にはできますが、それを絶対としてはいけません。

ネイティブの方もこういうことを聞かれたら、ふつう「そんなの人や状況によるよ。」と答えるでしょう。

 

そもそも教科書にのっているのとは逆に、on the clubやin the teamという言い方は間違っているのでしょうか?

 

 

我々のような専門家の間では、このような場合どのようにすればより正確で客観的な数字がつかめるか、その方法が確立しています。

インターネットを利用します。誰かの説明を探すわけではないですよ。

引用符(“ ”)で英語の語句を囲むと実際のその表現がページ(文)の中で使われているページを検索してくれます。

 

その検索数をみるのです。

 

 

ある似たような2つの表現の検索数を比べてみてその数に大きな開きがあれば、片方の表現が普通で、もう片方の表現はあまり使われない表現と判断することができます。

 

久しぶりでしたけど、面白そうなので調べてみました。

 

“ in the team”   約237,000,000

“ on the team”   約235,000,000

 

“ in the club”   約115,000,000

“ on the club”   約109,000,000

 

びっくりするくらい同じくらいでした。

データ数は十分すぎるほどありますし、どちらの言い方も同じくらいの頻度で使われていることを意味します。

 

 

使い分けもあるでしょうが、やはりそれは個人の主観によるものですし、状況によってはあえて変わった言い方をすることもある、そういう類の話でしょう。主力選手だったらon the team、それ以外だったらin the team、そういう決めつけはするべきではないと考えます。

 

 


あまり差が出なくてつまらないので他のものも探してみました。

“ the art club” 約469,000

“ the art team” 約306,000

 

ふつうに、the art clubの方が圧倒的に多いだろうと思いましたが、the art teamもけっこうありました。言われてみれば、「アート・チーム」といったら新進気鋭のデザイナー集団とかそういうのがイメージされますよね。

 

 

 

中学生のみなさんが、これから英語を話す状況になった時、どうか細かいことは気にせずに自分の感じるように表現するようにして下さい。おかしな表現だったら、相手が教えてくれます。それであなたを変とは感じません。あなたに興味を持ち、コミュニケーションが始まります。



以上です。

ご意見・ご感想お待ちしています。

 

富士宮教材開発

 

井出真歩



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