英語リスニング問題 本当のコツ

むしろ、なぜ誰も教えてくれないのか不思議なくらいな

英語リスニング問題 本当のコツ

(メモを取ることではありません)

 

“2年生の時まではわりとよかったけど、3年生になってからリスニング問題で点をとれなくなっちゃった、”そんな方も多いのではないでしょうか。

 

今回はそんな方のために「リスニング問題のコツ」についてお話ししたいと思います。

 


予備知識が必要なので、別のところから話をはじめます。

 

例えば「~に興味がある」は「be interested in ~」ですよね。これはちゃんと覚えている方も多いと思います。

 

しかし、決して悪いことではないのですが、この形で覚えるので実に多くの方(ほとんどと言っても差し支えないでしょう)が、例えば「I’m interested in his books.」などの文を読むときにI’m interested inまで読んでここで間をあけてhis booksというように読んでしまいます。

 

実際にはIf you are interested, please call us.などの文でもわかるように、be動詞+interestedで一かたまりで、何の分野において興味を持っているか表すときだけinを使って表すものなので、I’m interestedで間をおいてin his booksを一かたまりで読む方が正しいです。

 

「get to ~」「~に着く」も同様で、…get to、ここで間をとってthe stationと読んでしまう方が多いと思いますが、実際には…get、ここで間をとってto the stationと一気に読むのが正しいです。

 

 

ここで問題になるのが代名詞の目的格です。

 

おさらいしておきますと代名詞の目的格(この用語自体は習っていないかもしれません)というのは代名詞のかたちの変化の3っつめ、例えば I – my – me – の「me」にあたります。

 

つまり、me, you, him, her, it, us, you, themのことをいいます。

 

これらは、代名詞を動詞や前置詞の後ろで使うときにはこの形にすると習います(動詞や前置詞の目的語という言い方もします)。

 

これらの言葉は動詞や前置詞との結びつきが強いので、実際に発音される際には前の動詞や前置詞とほとんど一体化されます。例えばI like you.のlike youは「ライキュー」、tell us…

は「テルぁス」ぐらいに聞こえます。

 

動詞の後ろで使われるというよりもむしろ、動詞とくっついて一かたまりとして使われると考えていいでしょう(フランス語の代名詞の目的格は、くっつきすぎて動詞の前にいってしまうくらいです)。

前置詞に関しても同じです。 I’m interested in it. は、「アイム インタレスティド」ここで間があってその後「イニット」と聞こえます。こういう知識がなければ、どんなに一生懸命聞いていても「イニット」と聞こえてそれが何か、なかなかわからないでしょう。

 

本題にもどります。リスニングのコツでしたね。

うすうすは、もうわかったのではないでしょうか。

 

 

そうです、答えは・・・

「代名詞に注意する」ということです。

 

(代名詞とは、I, you, he, she, it, we, theyなどのことです)

 

いつでも答えの中心は、代名詞の指している内容です。

 

したがって、代名詞に注意して聞いていれば答えがわからないということはなくなります。


もう少し具体的に説明します。

 

例えばリスニング問題の文の途中で、

He made breakfast. とあったら「he=彼」って「誰か」が答えです。

I like her. とあったら「her=彼女」って「誰か」が答えです。

Tell us about it.とあったら(アバウティッツくらいに聞こえます)とあったら「it=それ」って「何か」が答えです。

 

そんな単純な問題ばかりじゃないだろ、という声も聞こえてきそうですがそんなものです。

 

どちらにせよ、代名詞を意識しそれが答えになるかもしれないと考え聞き取ろうとすることが第1歩になります。確かに直接答えにならないことも多いですが、間ちがいなく文全体を解釈するためのカギになります。

とはいえ自分にできるかな?と感じられた方も多いでしょう。

 

その通りです、練習しなくてはいけません。リスニングの練習をしろと言っているのではありません、

リスニングの練習をすることにほとんど意味はありません。

 

ではどうすればいいかというと簡単で、「普段から代名詞を意識する」、これだけで十分です。

代名詞が出てきたらそのつど、それが何を指しているか確認する習慣を身につけましょう。

 

 

これさえできれば、長文も簡単に読めるようになります。

 

よく「わからない単語がいくつか出てきても全体の意味は大体わかるはずだ」と言われます。

しかし、「そんなこと言われても、わからないものはわからないよ」と思ったことありませんか?

 

その通りで、わからない単語があっても全体の意味をとるためには、いくつかの能力が求められます。

その中で最も簡単で効果があるものが、代名詞を確認していくということです。

 

「it-it, they- them, he- him, she- her」などが出てきたらそのつど何を指しているか確認してください。

「教科書解説マニュアル」や「学調過去問解説マニュアル」で示しているように記号で囲んで線で結んでわかるようにすればいいです。

大切な習慣ですのでぜひやってみてください。

 

 

リスニングのコツということで始めましたが、長文読解のコツでもあります。

特に長文では、「I」や「you」が何を指しているのかもおいてかれる場合があるので注意しましょう。

 

この関連で、形式主語「it」や場所を表す語「there」についてもお話ししたかったのですが、

紙面の関係で次回に回します。お楽しみに。


以上です。

ご意見・ご感想お待ちしています。

 

富士宮教材開発

 

井出真歩



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